三種の神器の三つ目、ザックの選び方です。ザックとは、リュックサックの事ですが、それなら今持っているやつ(街用)を使ったらいいやとこれも安易に考えないでください。確かに街用のもので登山が出来ない事もありません。ですがやはり機能的な所で違いがこれも出て来るのです。ではまずザックの必要性から話していきましょう。登山にはやはりいろいろ必要な物が有りますから、もちろんそれを収容する袋も必要です。背中に背負うのは、その方が長時間の移動に耐えやすく、手足も自由になり、体への負担も少ないからです。

ここまでは異論はないでしょう。では登山用のザックがなぜ必要か、それはやはり長時間の登山を想定した機能が有るからです。具体的に説明していきますと、まず体への負担を少なくするように設計されています。ショルダーの部分使われている素材や設計は、肩への負担を和らげ、なるべく肩、背中、腰などに均一に力が分散されるようになっています。これにより長時間の登山でも体への負担が1か所に偏る事無く、耐えうる構造になっているんですね。また耐久性というのも重要です。

雨風に打たれる事を想定している為、耐久性に優れた素材を使用しています。素材が解れたり、破けたりすると荷物を落としたり破損する原因となるからです。またいろいろな所にポケットが作られ、背負いながら取りやすい所に有ったりと登山用に工夫されているのですね。ではその選び方なのですが、ザックもできれば実際背負ってから購入することをお勧めします。自分の体型に合ったものでなければ疲れ、負担の原因となるからです。次に重要なのが大きさです。登山道具は、登山の種類、日程によって違ってきます。

冬山・夏山では装備が違いますし、日帰り、宿泊でも必要な物が変わってきます。ですから自分がどこまでの登山をするかによって大きさを選ぶべきです。初心者・日帰り登山者であれば30Lあれば十分ですし、軽い分体への負担も減らす事ができます。登山・山の中でのテントによる宿泊まで考えている方であれば60Lのものをお勧めします。将来的にどこまで考えているかで変わるので難しい所ですが、冬山やフリークライミングなどいろいろ挑戦したい方は45~60Lぐらい大きめサイズを購入しておいた方が良いでしょう。またできれば防水機能付きのものか、防水用カバーもいっしょに購入することをお勧めします。食品や着替えなどもいれる事も多いでしょうから、雨予防・防水は一緒に考えるべきですね。