登山をやり始めると、一人で登山する場合と複数人で登山する事が出て来ると思います。単独行はやはりリスクが高いので避けた方が利口ですし、気を付けなければいけませんが、一人で登りたいという方も多いでしょう。充分に気を付けるようにしなくてはいけないのですが、心得としてはまず準備を余念無く行う事です。ちょっとした怪我・事故がすぐに命を脅かす遭難に繋がると肝に銘じておくべきですね。では単独行からの心得から学んでいきましょう。

準備に余念無くという事を話しましたが、備え、準備をしっかりとしておく事です。まず装備のチェック。怪我が禁物ですから登山靴のチェックから雨具、リュックのチェックなどもしっかりしておくべきです。忘れ物、特に雨具、水分などは忘れてはいけませんし、もし忘れたら中止するぐらいの気持ちでいましょう。次に食料品・水分はゆとりを持ち、最悪日帰りでも2~3日は何とかなるぐらいのものは持っておいた方がよいでしょう。その場合場所は取らずカロリーの高いものが良いでしょう。携帯電話のバッテリーなどにも気を付け、機種にもよるでしょうが少なくとも満タンにしておくべきでしょう。

そして登山に行く事は必ず誰かに伝え、予定・プランも伝えておきましょう。また天気予報のチェック、登山を始めてからの天気への意識も心掛け、悪天候になりそうであれば中止をする覚悟も必要です。GPS・地図もしっかり準備し、最悪道が解らなくなった時にの脱出方法も把握しておくべきです。とにかく怪我・事故への注意は怠らず出来る事はすべてしておく事が重要ですね。

では複数人で行く場合の心得ですが、まず自分の都合は抑え、全体の都合を優先するという事に気を使わなければいけません。そしてルール・原則というのがとても重要になります。まず先頭としんがりを決め、どちらも経験が多い方がしなくてはいけません。ペースは基本一番遅い人に合わせます。先頭・しんがりのパーティーが出来るかもしれませんが、最悪その2グループ以上に分かれてはいけません。どちらかのペースに合わせましょう。初心者のケア・面倒は必ず経験者が見なければいけません。初心者の体力・ペースに合わせた行動をしましょう。もし怪我などをしたらそこで登山は中止になる事をしっかりと認識しておきましょう。

また全員の体力・経験は把握しておくべきですし、荷物もなるべく把握しておきましょう。特に必需品、雨具、水分などは必ず確認し、持っていない場合は全員でどうするか判断をしましょう。中止、持っていない人は登山させないという判断も考えておきましょう。プランの把握をし全員に共通認識を持たせましょう。団体になると判断力が鈍くなります。意見が分かれ、中止、決行の判断がしにくくなりますので、必ず経験豊富な人間をリーダーとし、その人間の判断を尊重するようにしましょう。また危険を感じた時、遭難した時は一旦止まり、現状の安全を確認した上で、全員動かさずその場でまず出来る事を全て行う事を考えましょう。遭難事故などは大体ばらばらに個別行動をし出した時に起こるものなのです。