山が決まれば次は登山のプランを立てましょう。登山プランはとても重要です。登山するのにプランっておおげさでは?と思う方も多いでしょう。しかし特に日帰り登山では日没までに戻ってくる事が求められるし、日没になってしまうと山は昼とは違って遭難率の高くなる危険な所に変わってしまいます。間違った道を行ってしまえば、登山距離が長くなり限界値以上の距離になってしまうかもしれませんし時間も大幅に超過するでしょう。まずは自分の予定、体力などに合し、どれだけの時間・距離を費やすか計画を作らなければ目的も果たせず、遭難に巻き込まれる可能性も増やしてしまうのです。

ではプランを立てるのにまず必要な情報を集めましょう。①はアクセス方法です。交通手段は何か電車・バスか車かによって大きく変わります。電車バスで有れば最寄りの駅・停車場を探し、車であれば登山用の駐車場が有るか探しましょう。そこからが登山のスタート位置になりますので、そこからの距離も計算にいれなければいけません。②登山道。登山道は有る程度公開されていますので、ネットなどで検索可能ですし、ガイドブック、専門誌で購入できます。その登山道を確認し、停車場・駐車場などからその登山道に入るまでの距離・アクセス方法を確認します。

③頂上or目的地。目的地を決め、登山道からルートを探し、その距離を計算します。ここまでわかったら実際に掛かる時間を計算していきましょう。もちろん少し余裕を持たせた方が良いでしょう。登山の際の移動距離は、平地の半分くらい。平地での歩行は時速4㎞ぐらいが平均と言われていますので、時速2㎞ぐらいの計算で考えた方が良いでしょう。経験を積めば、より近い計算が得られるはずです。そうして各ルートでポイント地を決め、何時にそこに着いているべきかを一つづつ決めていきます。こうして登山プランができていきます。

そして実際はこの登山プランを元に行動していきましょう。つまり各ポイントの到着時間を定め、常にその時間との差異を気にしていきましょう。例えば登山用駐車場AM8:30到着予定がAM9:00になっていれば30分ずれ込むことを念頭に置いておくべきです。その場合問題ないかを確認し、登山の過程でその時間が埋まらなければ、目的地前でも引き返すという選択をしなければいけないかもしれません。初めに言ったように登山では日没というが一つの重要ポイントとなっており、そこまでに戻ってこれないようであれば、引き返すという選択を常に頭に入れておくべきなのです。

ただまずはその登山プランというものが無いとその時の状況管理自体ができなくなってしまうんですね。また登山する際には管轄の警察署の地域課(登山道入り口にポスト設置なども有り)に登山計画書というもの届け出を推奨している所が多く、場所によっては義務付けている所も有ります。この計画書はネットからダウンロードできますが、出発時間、終了時間、登山ルート・日付・連絡先などを記入するものです。もし終了時間・日付に大幅に遅れが生じ、連絡も無い場合はこの計画書を元に捜索が行われるものです。登山は危険の伴うものだという事を重々忘れないようにしてください。