Month1月 2014

更に登山が楽しめる、いろいろ登山グッズ!

さあ三種の神器は揃いました。ではそれ以外で登山するに当たって必要な物、揃えておきたいものはなんでしょう。これだけは欲しいものリストからいきますと、①水筒(ペットボトル飲料でもOK)②コンパス③地図④時計⑤携帯電話⑥非常食⑦タオル、若干の着替え。まずここは揃えておきましょう。登山用でなくて、一般的な物でも大丈夫です。飲料は水分補給に絶対必要です。特に夏山は熱中症も注意しなければいけないので塩分・ミネラルの入ったスポーツドリンク系が良いでしょう。地図は最近はスマホでGPS付きのアプリがあるのでバッテリーが信頼できれば、そちらの方が便利かもしれませんね。

それ以外にも有ると便利、目的によってこれは揃えたいというものは有りますよね。経験ができてくるとこだわりも出て来るので、次はこういうものが欲しいとか、山でこういう事がしたいので欲しい、というのも登山の楽しみの一つになってきますよ。例えば、食べ物・飲料は手頃な楽しみとして、いろんな登山の場面ででてくるのではないでしょうか?私は冬山で雪景色を見ながら熱いコーヒーを飲みたいというのが登山を始めたきっかけの一つです。あの静けさと、雪に覆われた自然の景色。体には厳しい環境の中でコーヒーの香りを楽しみながら暖を取る事が、街では絶対味わえない魅力的な体験って思えるんですよね。

まあ楽しみ方は人それぞれですが、登山の楽しみにレジャーというのも一つ有ると思いますので、どうせいくなら楽しみを増やしていきたいですよね。食に関するグッズもたくさん出てまして、例えば山で火力を使って調理やお湯を沸かす事ができる小型コンロ・ガスバーナーも登山グッズとして有ります。軽量でコンパクトにして荷物にならないようような工夫がされているものですね。他にも小型の水筒・保温性マグカップなどいろんなメーカーから機能性重視・デザイン重視など各特色を出して商品化されていますので、比較サイト・雑誌などで調べる事も楽しいですよ。

そして登山の楽しみの真骨頂といえばやはりキャンプではないでしょうか?やはりある程度経験を積んでいくと、一泊ぐらいの覚悟で山に臨むという所までは行ってみなくなるものです。純粋にキャンプだけを楽しむというやり方もあるでしょう。しかしキャンプともなるとやはり揃える必要のある装備が格段に増えますし、望めばきりが無いくらいです。最低限必要な物として、シュラフ、テントがあるでしょう。テントも登山用の小型のものとレジャー用の大型のものが有ります。登山用であれば、なるべく小型で荷物にならない事が条件になってきますね。

まあ羅列し始めるときりがないですが、ネットなどでいろいろ検索し、比較する楽しみと、実際登山用品店に行って手に取ってみたり、店員に説明を聞いたりする事も重要な事ですし、また楽しみでもありますよね。

三種の神器、ザックの選び方!

三種の神器の三つ目、ザックの選び方です。ザックとは、リュックサックの事ですが、それなら今持っているやつ(街用)を使ったらいいやとこれも安易に考えないでください。確かに街用のもので登山が出来ない事もありません。ですがやはり機能的な所で違いがこれも出て来るのです。ではまずザックの必要性から話していきましょう。登山にはやはりいろいろ必要な物が有りますから、もちろんそれを収容する袋も必要です。背中に背負うのは、その方が長時間の移動に耐えやすく、手足も自由になり、体への負担も少ないからです。

ここまでは異論はないでしょう。では登山用のザックがなぜ必要か、それはやはり長時間の登山を想定した機能が有るからです。具体的に説明していきますと、まず体への負担を少なくするように設計されています。ショルダーの部分使われている素材や設計は、肩への負担を和らげ、なるべく肩、背中、腰などに均一に力が分散されるようになっています。これにより長時間の登山でも体への負担が1か所に偏る事無く、耐えうる構造になっているんですね。また耐久性というのも重要です。

雨風に打たれる事を想定している為、耐久性に優れた素材を使用しています。素材が解れたり、破けたりすると荷物を落としたり破損する原因となるからです。またいろいろな所にポケットが作られ、背負いながら取りやすい所に有ったりと登山用に工夫されているのですね。ではその選び方なのですが、ザックもできれば実際背負ってから購入することをお勧めします。自分の体型に合ったものでなければ疲れ、負担の原因となるからです。次に重要なのが大きさです。登山道具は、登山の種類、日程によって違ってきます。

冬山・夏山では装備が違いますし、日帰り、宿泊でも必要な物が変わってきます。ですから自分がどこまでの登山をするかによって大きさを選ぶべきです。初心者・日帰り登山者であれば30Lあれば十分ですし、軽い分体への負担も減らす事ができます。登山・山の中でのテントによる宿泊まで考えている方であれば60Lのものをお勧めします。将来的にどこまで考えているかで変わるので難しい所ですが、冬山やフリークライミングなどいろいろ挑戦したい方は45~60Lぐらい大きめサイズを購入しておいた方が良いでしょう。またできれば防水機能付きのものか、防水用カバーもいっしょに購入することをお勧めします。食品や着替えなどもいれる事も多いでしょうから、雨予防・防水は一緒に考えるべきですね。

三種の神器、レインウェアの選び方!

次に三種の神器2番目、レインウェアの選び方です。レインウェアは三種の神器と呼ばれるぐらいですから、登山の際には絶対に欠かせない必需品です。おおげさに思うかもしれませんが、命を守る道具という考えでいた方が良いでしょう。登山事故で死亡事故の理由として上位にのぼるのが、滑落、衰弱と共に低体温症というものが有ります。直接原因にならなくても低体温症による体力の消耗が死亡に繋がるケースというも多いのです。その低体温症の原因理由として挙げられるのが雪・雨による体温低下です。雪は誰にでもわかりやすいですが、雨は案外見くびっている人が多いようで、雨による低体温症というのもバカにはできないのです。

自然の中では、雨宿りできるところがその時あるかどうかわかりません。雨に長時間当たれば衣服が濡れ、体温を少しづつ冷やしていくのです。低体温症の怖い所は、自分ではまだ大丈夫と思っていても、ある限度を超えると急に進行しはじめ、意識がぼんやりしはじめると自分ではどうにもできなくなってしまう事が有るからです。その予防の為にもレインウェアというのは非常に役立つアイテムです。とりあえず雨が防げるものであれば良いという意見も有るでしょうが、やはり登山用のレインウェアは機能が普段使うものとは違い、実際に使ってみると登山時にその機能の違いが大きな差になるのでその機能を良く理解しておいた方がよいでしょう。

機能として重要視すべき項目は主に三つで、防水性と耐久性と透湿性です。防水性はわかりやすいでしょうが、当然水を中に入らせない機能です。登山では長時間雨の中を歩くケースを想定していますので、耐久性も当然求められます。街用のものとはそこが大きく違い、特に耐久性が違うものが多く、街用のものは数時間たつと染み込んだりへたったりするものが有ります。ここは重要なポイントと思った方が良いでしょう。もう一つは透湿性であり、これは水蒸気を通す性質の事です。なぜ水蒸気を通さないといけないかというと、ウェアを着込むと通気性も悪くなり自分の発汗で蒸れてしまい、その汗が体温を奪う原因ともなるからです。初め暑いと思っていたら汗で急激に冷やされてしまう状況になりかねません。

現在その防水性と透湿性を兼ね備えた素材商品として有名なのがゴアテックスという素材商品なのですが、雨を防ぎ、発汗を外に逃がす事を同時にする事が出来る素材なんですね。この商品が生まれた事により、雨などの登山で体温を一定に保てる事ができ、遭難率が下がったと言われているものです。今ではいろんなメーカで同じような機能をもった商品を出していますが、ゴアテックスが品質が優れ、実績を一番多く持つブランド品と言ってもよいでしょう。まあこの商品を選ぶかどうかはともかく、今挙げた機能をレインウェア購入の際には頭に入れて選ぶ事をお勧めします。

三種の神器、登山靴の選び方!

では登山装備の中でも三種の神器と呼ばれる登山靴の選び方から学んでいきましょう。まず登山靴って必要?所から入りましょうか。スニーカーで十分対応できるのでは、とお考えの方もいらっしゃるでしょうし、実際できない事もありません。大昔の靴などに比べればスニーカーでも十分機能的かもしれません。しかしスニーカーは街道などの平地を歩く事を目的に造られたもので、決して登山用ではありません。登山は歩く事に重点が置かれ、その歩く場所・環境もでこぼこ道で登り下りの激しい山道という事を考えると決して適しているとは言えず、またそういう道が人体に与える影響・リスクを考え、そのリスク回避も登山の一部と考えるととてもスニーカーで対応できるとは考えにくいです。

その点登山靴は当然登山用に造られたもので有り、でこぼこ道、登り下りを長時間歩くことを前提に造られたものです。一見・試着すると履きにくく歩きにくそうで反って疲れそうと感じるかもしれませんが、実際使用してみれば足への負担が少なく疲れにくいようにできてます。ではその機能はどういうものなのでしょうか?まず全体の素材は厚く耐久性の有り、防水性が有るものが使われ、保護具としての機能を持っています。靴底は厚く固い素材で有り、平地では少し歩きづらく感じますが、でこぼこ道、石、岩などの有る道では逆に力がうまく分散され足の裏全体で踏ん張れるので足だけに負担が行く事が無くなります。

また形は種類によって異なりますが、本格的な登山靴は足首部分まで覆う形となっているのが主流で、より激しい山道の場合は、足首部分をなるべく固定する事で足首部分への負担を少なくすると同時に捻りなどによる捻挫を防ぐ役目を果たしています。登山の目的によって多少形状、素材は異なりますが、一般的な登山靴の特徴はこのようになっています。では登山靴の選び方ですが、これは三種の神器に限らず登山グッヅの中でも最もその選び方が重要と言っても過言ではないくらい重要です。なぜなら自分に合った靴を探す事が難しく、またその選択が登山そのものを左右するからです。

足の形状は一人一人異なります。登山靴も有る程度いろいろな形に対応できるようにできてはいますが、限度が有り、履いてみなければ合ってるかどうかはわからないのです。登山靴の特徴として、足に密着させ(底部は多少ゆとりをつくりますが)、足首まで固定させるようにしますので、足の形に合わなければ、長時間歩くと擦れたり、ずれて痛みを感じるようになります。そうならないような靴を選ぶことが重要になってくるのですね。

ですから靴以外はネットなどで情報収集しいろいろな個人の見解で購入しても良いと思いますが、靴だけは店舗だけで試着し、多少歩いてみて感触を確かめてから購入すべきでしょう。試着する時は、靴底は足を入れた時多少(1㎝程度)ゆとりのあるように(これは下りの時このゆとりが無いと足を痛める為)、靴下は厚みのある登山靴下を履いてみて試着し、足首をきっちり固定した時に痛みが無いかどうか確認をする事を必ずして下さい。ここを気を付けないと実際登山にいった時に痛い目にあいますよ。

ここは拘りたい!登山グッズ!

登山を始めるに当たり必要最低限の装備などは説明しましたが、やはりやるとなると色々と登山グッズが欲しくなるものですよね。登山グッズも様々なものがあり、調べていくと気が付くと思いますが、意外とお値段の方が高いんですよ。どうして高くなってしまうかというと、スポーツ用品と同じで専門特化した物で有るという事と、耐久性、安全性が求められる為、作られる素材にこだわりが有ったりするためなんですね。だからいっぺんに全てを揃える事が出来る人はなかなかいないのではないでしょうか。

余りにすべてにこだわりすぎしてしまうと揃えるのにお金が掛かりすぎるので、こだわるポイントを決めて購入していくのもやり方のひとつでしょう。どこにこだわるかはひとそれぞれですが目的によってポイントを分ける事はできそうですね。例えば、軽い運動と観光目的で有ればファッション性重視で気軽に着れる登山服ですとか、キャンプ目的の登山であれば、テントや料理道具などに凝ってみたりなど、行く目的によって、揃えるグッズにいろいろな広がりが出て来るのも登山準備の楽しみの一つと言えるでしょう。

最近は山ガールなんて呼ばれる女性の登山愛好家も増えてきている事もあって実に多様なファッション性のある登山グッズが増えてきているようです。しかしここはお金を掛けてという事であれば、やはり必需品で有り、長く使え専門性も有るものにこだわりりたいところですね。ファッション性も重視しつつ、登山の奥の深さ、リスクももきちんと理解しているというのがかっこよいですよね。

そう考えますとジャケット・靴には思いっきりお金を掛けたいところですね。靴を見れば本格的にやっているか遊びでやっているかわかると言います。ジャケットは通期で使え、長持ちするものが良いのですが、やはりファッショナブルに決めたいところですね。こだわった良品のものは長持ちしますし愛着も湧いてきます。登山用品はメンテナンスも必要な物が多いですから必要アイテムについては、思いきって良い品を揃えたいものです。一つそういうアイテムがあれば、きっと登山をもっと好きになれると思います。こだわりの一品を探す事から登山を楽しむことは始まっているんですね。

登山をするのに最低限必要な物を集めよう!

登山を始めるに当たり、最低限必要な装備がいくつか有ります。登山っていっても要するに山登りでしょ、普段の服装で平気、と侮るなかれ、無事家に帰るまでが登山です。街中と違う自然の中へ長時間滞在する事自体危険に晒されているのです。また有る程度の運動量、体への負担も考えれば、その負担をできるだけ軽くする事も重要な事の一つです。とは言え、危険回避・安全確保・保護具・運動性向上などの為に実にたくさんの登山グッズが存在しており、いっぺんに全てを揃える事はなかなか難しいでしょう。ですので最低限これだけは必要というものから揃えていきましょう。

三種の神器とよく言われますが、登山靴・レインコート・ザックは登山グッズのな方でも絶対欠かせない最低限の必要アイテムとなります。道案内や経験者が同行という条件では有りますが、同行者に迷惑を掛けずに登山する為に最低限必要という事ですね。一つ一つ説明していきましょう。まず登山靴ですが、きれいに整えられた観光用の舗装歩道であればスニカーでも良いでしょうが、自然に近い山道であればやはり登山靴にするべきです。

登山靴は足を足首からがっちり固定するような作りになっている為、履き心地は良くないかもしれませんが、長時間の登り下りの歩行でも足首、膝に負担が少なく、滑りにくく、足を安全にガードできるような作りになっています。山の中では足を挫いただけでも遭難になる可能性が有りますし、同行のパーティーに迷惑をかける事になります。スニカーなどは構造的に街歩きを目的とし製造されている為、やはり登山用に造られた靴を装着するべきなのですね。頑丈な為、はじめは歩きにくさを感じるかもしれませんが、登山に対して実用的に作られているのです。

次にレインコートですが、これも絶対に必要ですね。天気予報が快晴でも山では雨になる可能性は必ずあると思っておいてください。通常衣服では、撥水性があるものでも、長時間雨に降られると、染み込み、また体の中に雨が入ってきて体を冷やします。遭難事故で低体温症による死亡事故などがよく聞かれますが、体温を保つことは自然の中では実に難しいものです。足を挫いて動けなくなっても救助を呼び助けてもらう事はできますが、雨から守ってくれるものが無ければ、最悪死亡事故に繋がるという事ははっきりと自覚しておくべきです。

最後はザックですが、これはもちろん必要な物を入れて担ぐために必要な物です。必要な物を準備し始めると結構多くなるもので、それを収納し、背中で担ぐことで体への負担も最低限に抑える事もできます。また物によっては雨でぬれたりしたら役に立たなく物もあるので、防水性を兼ね備えたものがベストでしょう。以上が登山用品として最低限揃えるべきものです。後のものは一般的なもので代用がきくものもありますが、この3点はできれば登山専用のもので揃えておきたいものです。

良く遭難とかニュースになるけど登山は危険なの?

登山と言いますと必ずネガティブイメージとして遭難が付いてまわります。毎年、夏・冬には必ず登山者の遭難事故の報道がされますし、事故の大きさだけでなく、件数としても決して少ない数では無く、毎年2000件近い遭難事故が起きています。2014年の累計をみてみても、総件数で1998件、遭難者数2465人、その内死亡者が284名という決して少ない無い数字であり、危険が伴うレジャー・スポーツであるという事は否めません。とは言え、年間400~500万人ぐらいの登山者がいるという事を考えると、件数自体で0.05%程度で有りますし、遭難件数が高い山も偏りが有るので、必要以上に怖がる事も無いでしょう。

必要な事は、山には危険に対してきちんとした心構えを持ち、準備をする事です。ではまず山の危険とはなんでしょうか。それは自然と置き換えても良いと思いますが、便利で快適な社会生活に慣れた人間は、全くの自然の中では生きていく事が難しいという事に理由があるでしょう。道に迷い何日かさまよう事に慣れば食物や水を確保できず衰弱してしまいます。大雨で濡れたままになっていれば体温を奪われ衰弱します。それだけの事で人間は死に至る事もあるのです。

とはいえ、自然の中に入っていく以上すべての危険から遠のく事は不可能に近いです。ただ極力避ける感性を持ち、例え危険に晒されても対応できる準備・適応力があれば事故の確率を限りなく0に近づける事はできます。次に必要な装備ですが、装備は危険な状態を減らし、また危険に晒された時の対応に役立つものです。例えば専門特化した登山靴は、足への負担を和らげ、けがや体力低下を防ぎます。レインウェアは大敵である雨風を凌ぎ、体温を保ってくれます。コンパスは道に迷った時の道しるべとなってくれます。このように自然の中で活動する際の装備は危険を防ぎ遠ざける手助けになるのです。

次に危険を感じたら予定の中止の判断をする事、これはとても重要であるにも関わらず、実践において実行されないケースが多く、また事故原因の多くはここからきている確率が非常に高いです。ようやくとれた休日、仲間とかなり前から打ち合わせ決めていた日程を、大雨・大雪では中止するかもしれませんが、怪しいぐらいの天気では、決行する人の方が多いのではないでしょうか。ただ、そうして決行したとしても、これは危ないと感じた時に引き返す決断がきちんとできるかどうかですね。

何年か前、北海道の登山ツアーで9人もの死者を出した事故では、経験の長いインストラクターが居たのにもかかわらず大事故となってしまってます。ツアー決行を優先し、引き返すタイミングを失ったところに一因が有ると言われています。そして登山を甘く見ていたという事も大事故になった一因であり、危険に備えた心構え、準備ができていなかった事も大事故に繋がったと分析されています。しかし危険ときちんと向き合い、備えをきちんとしていれば、限りなく安全に登山を楽しむことはできます。登山は危険で有る事を知り、危険と向き合えば安全は保てることを学びましょう。

登山を始めるに当たっての心得!

登山をするに当たっての心得のお話をしていきましょう。それは短く言ってしまうと、山を知り、自分を知るという事です。言うまでも無く山は自然です。登山道は人工のものですが、それ以外は自然なんですね。山は我々に道案内をしてくれませんし、我々の生命などお構いなしに大雨、大雪を降らしたりします。昆虫や山に生息してる動物たちもいます。そういう自然の原理に分け入っていくのが登山なのです。我々は想定できるうる限りの危険に対して、対策を行い、準備しなければいけません。また想定外の事に対して対処する知恵も持たなければいけないのです。

そして自分を知るという事は、自分がそういう自然の中に入った時にどう対応できるかという事です。基本的な事から言いますとまずは体力です。山ではすべてが自己責任です。自分がどの程度の体力を持ち合わせ、どの程度自然に対応できるのか、という事をきちんと把握していないといけません。自分はどういう目的で山に入るのか、そしてその目的を果たす時にどういう事が想定され、その為にどういう準備をする必要があるのかも考えなければいけません。

少しづつ具体的にしていきましょう。そう難しく考える事も有りません。目的は別に大したものじゃなくてもいいんです。山にただ登りたい。あの山に登ってみたいでも構いません。しかしまず目的を決める、という事が重要なのです。目的が決まればそれを達成するための手段が考える事ができます。目的を元にプランを立てていく事が大事なのです。さあ登山する山が決まりました。ではその山をまず調べてみましょう。ネットや書物で出ているガイドブックなどを参考にすると良いでしょう。そういう情報が無いあまり有名で無い山は初めは避けた方が良いでしょう。

調べる際重要なのはまずは登山道の有無、そしてどのレベルの登山になるか、です。初心者向けかどうかなどガイドブックに記載されています。経験・体力もそうですが、必要な装備がそれによって決まってくるのです。そして駐車場や駅からのアクセスも調べ、実質登山した際に歩く距離、時間などを計算していきます。さあ段々わかってきましたね。今プランしている登山に対して、準備が必要な物が何か、アクセスはどうのようにしたら良いか、自分の今の経験・体力で達成できるかどうか、などを一つ一つ確かめながらその作業をして下さい。登山はもうそこから始まっているのです。

登山って一言でいうけど、実はいろんな登山が有ります

登山と言いましても、いろいろな登山が有ります。まずいろいろな山が有ります。低い山もあれば、高い山も有りますし、家の裏山も有れば、そびえる連峰も有ります。山道だってなだらかに木漏れ日の続く道もあれば、険しく道なき道をよじ登る人だっているんですね。まあ山はいろいろ有る訳ですが、そこは登山する人の目的に合わして山を選べばいい訳なんですが、いろいろな登山が有るという事は知っておくべきです。なぜなら、それによって使う道具・装備も全く違ってきますし、準備も違ってきます。選ぶ山、同じ山でも選ぶ山道が違ってくるのです。

山は危険が潜んでいるという事を絶対に忘れてはいけません。同じ登山でも間違った道具・装備で間違った所に行ってしまえば、生命を脅かしかねない危険が待ち受けているという事を念頭に置いておくべきなのです。ですから特に初心者の方は、自分がどういう目的に登山をしたいのかを明確にし、それに合った道具選びから始め、山選び、登山プランを立てる事がとても重要なんですね。例えば用語としてトレッキングと登山て何が違うのという意見が良くあるのですが、実際、その線引きは難しいのですし同義語で扱う事もしばしば。でもやっぱり道具選びなんかでは区別しておかないと間違いのもとになったりするんですね。

では、登山の種類を簡単に説明しますと、①ハイキング、これは登山目的というより自然の中を散策し、みんなで楽しい時間を過ごすという意味合いが強いでしょう。次に②トレッキング、これは登山そのものが目的というより、運動目的に歩く事を目的として登山をすると言った方が正確でしょう。運動目的ですので、山道も有る程度整っている所を選ぶ場合の方が多いです。③登山、これは幅広い意味で使われるので、説明しにくいですが、いろいろな目的で山を楽しむと言って良いでしょう。しかしこの中には山道を歩くだけ無い場合のあるので、登山靴などにはいろいろ種類が出てきますね。

④ピークハント、これは山頂を目指す事を目的として、競技や山頂という目的をあえてもたした楽しみ方ですね。⑤クライミング、素手で岩壁をよじのぼる競技、娯楽です。これを登山の過程一つと捉える人もいるようですね。大まかに言うとこういう分け方になりますが、それぞれ道具、装備、準備が全く違ってきますので、簡単に登山用具と思って違ったものを購入してはいけないという事ですね。もちろんどんな楽しみ方をするかはあなた次第ですので、どういう入りかたでも良いのでしょう。ただ中には相当準備が必要な物もあるので注意しなければいけませんね。

登山の魅力ってなんでしょうか?

登山の魅力って何でしょうか?経験者から言わせれば、それは、やってみないとわかりません!と言いたいところですが、それだけでは伝わりませんので、なるべく客観的な情報を取り上げつつお話しさせて頂きたいと思います。まず、日本の登山人口は500万人と言われています。それだけの人たちを魅了する何かが有るという事ですね。それに登山人口の多さの理由の一つは年齢を問わず、参加する事ができるという事にあるでしょう。また日本に限らず全世界でも登山はスポーツ・娯楽として広く親しまれている事は(西欧に比べれば日本は後進国です!)、登山に人間を魅了する何かが有るという事になるのではないでしょうか。

またスポーツ・娯楽として発達したのは近代に入ってからですが、古くは信仰の対象として山というものが有り、記録にある限りでも平安時代頃から、信仰としての登山というものが有ったようですし、江戸時代に入ってからは旅行・観光目的の登山も活発になったようです。脈々と受け継がれたDNA、などとこじつけするつもりは有りませんが、古来から登山自体が人間を魅了してきたという事はあるようですね。

現代では登山は、スポーツ・旅行観光などの目的で行われています。前述した登山人口が登山の魅力を物語っていますが、ここからは少々主観も入れてその魅力を伝えていきたいと思います。登山の魅力の秘密はなんといっても山そのものが魅力的で有るという事ではないでしょうか。山はとても魅力的です。自然、と言っても良いでしょう。人間の都合・目的を元に造られている街とは全く違う原理でできています。山に入る時、我々は山の一部になる事を強いられます。自然の原理の中に入らなければいけない訳で、それは時に生命を脅かすほどの危険も存在しますが、同時にそれは街から解放される瞬間でもあるのです。

街や社会では、我々はいつも何者かを演じなければいけません。会社員・部下・上司・フリーター・エリート・落ちこぼれ・旦那・妻・子供etc...。しかし山に行けばそんなもの関係無い、とまではなかなかいかなかもしれませんが、そういったものから解放される快感は確かにあるのではないでしょうか。まあかなり主観が入りましたが、その他にももちろんスポーツとして、レジャーとしての楽しみも有ります。初心者クラスの運動目的から、上級者になれば、山と対峙して、どう攻略をするかという探究心を隈なくくすぐられる奥の深い楽しみ方も有るのです。その人、その年齢なりの楽しみ方、一人一人にそれぞれの山の付き合い方が有るというのもこれだけの人を魅了するその秘密かもしれません。

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