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さあ、次はどこの山に登ろうか?

帰宅するまでが登山というお話もしましたが、道具の整理・片付け・ケアーまで含む、としたい所ですね。家に帰って疲れも有り、ほっと一息ついたら道具の片付けをしていきましょう。まずは登山靴、中敷きは必ず外し、できれば洗ってから乾かすようにしましょう。登山靴自体も洗います。革製品の場合は洗剤を使うと革を傷める可能性があるので、専用ブラシか雑巾を使った水洗いにします。どうしても気になる汚れなどが有る場合は専用洗剤で洗いましょう。また靴底も良く見て石・砂利などが詰まっていれば外してあげましょう。

靴は革製品は特に、直射日光を避け陰干しにしましょう。直射日光や、ドライヤー暖房器具などで急激に熱を与えると革部分の変形、ひび割れに繋がるから注意が必要です。化学繊維でも変色などの原因にもなる為、乾かす為に多少日光のあたる所に置いたら、後は陰干しの方が良いでしょう。次はザックです。ザックの中身を全部抜き、中に汚れなどがないかチェックします。汚れなどが気になる部分があれば洗濯をしましょう。ザックは湿気などで湿っているケースも多く、そのまま収納するとカビなどの原因となります。洗濯はしなくても一度干して乾かしてから収納した方が良いでしょう。

次にレインウェアです。使わなかった場合はそのままでも良いでしょう。使った場合は洗濯するか一度乾かす必要が有ります。洗濯の仕方は商品によって異なる為、メーカーHPなどで確認をしましょう。レインウェアを使用した場合、登山中にひっかき傷などで破損している可能性もあります。破損などは次回の登山時に雨侵入の原因ともなりますので良くチェックが必要です。破損が有った場合は修理にメーカーに出すか修理キット販売もあるので自分で修理するかしましょう。レインウェアも洗濯はしなくてもカビの原因となるので、必ず干して乾かしましょう。

必ず必要なケアはこのくらいでしょうか。それ以外にも気になる装備品のケアーは怠らないようにしましょう。登山が終わり、いろいろな事が今回わかったのではないでしょうか?足りなかったものや、事を書き止め、次の改善に繋げましょう。一回行けば、次はこうしたい、こういう物が欲しい、あの山に今度は挑戦したいなどたくさん出て来るでしょう。次の登山までにいろいろと調べ、計画を練る事も登山の楽しみではないでしょう。さあ次はどこの山に登る事にしましょうか?

マナーを守って、楽しい登山にしよう!

色々と気を付けなければいけない事、準備、備えなどの話をしてきましたが、やはり登山は楽しんで頂きたいのでもう一つだけ、マナーのお話をしましょう。登山人口は年間500万人ともいわれ、特に有名な山ではたくさんの人が登山を楽しんでいます。そういう中でやはりマナーの悪い登山客も中にいます。そういう人に遭遇するとこちらまで嫌な気分になってしまいますよね。登山ではやはり登山のマナーを守る事が大事なんです。日本人は恥を重んじる文化と言われ、その文化が世界で日本人のマナーの良さに繋がっていると言われているようですね。マナーを知らなくて恥をかかないように気を付けましょう。

まず第一に挨拶をするという事です。普段あまり挨拶しません、という人も登山中は挨拶をするよう心掛けましょう。まああまりにたくさんの登山客がいるところで一人一人に挨拶をする事は有りません。登りで息絶え絶えでしなくってもいいんです。ただ気づいたら挨拶・会釈をするように心掛けましょう。山では全員が他人ですが、同時に社会的な枠組みから外れて、全員が登山者です。その時しか会わない人でも気持ち良く挨拶をして気持ちよく別れましょう。

次にゴミは捨てないという事ですね。当たり前の事なんですが、有名な山に行くほど、登山道に結構ゴミが落ちてたりしてがっかりするんですよね。環境美化などとお題目を唱えるまでもなく、持ち込んだものは持ち帰る、これが山の原則です。食べ物などを持ってくる場合は、必ずゴミ袋も用意しておいておく事です。ザックの中が汚れるなどの理由で捨てちゃう人がいるんですね。準備をきちっとしてきましょう。

次は困った人がいたら助けるという事です。山に入ったら自己責任という話をしましたが、困っている人がいて、自分に助ける余力があるのであれば、助けるようにしましょう。自己責任であると同時に互いに助けるという互助精神を失ってはいけません。街では倒れたら救急車、道に迷ったら交番などと、機能的な制度が有りますが、山では登山者同志しか助け合うものは有りません。所詮人間なんて山に入ってしまえばとっても小さい米粒みたいな存在なんです。だから小さいもの同志助け合わなければいけないんですね。

登山を始めた頃、登山道の分岐点でどちらのコースで行こうか迷っていた時があったんですが、そんな時通りがかりの人が、「道に迷ってませんか?」て声を掛けてきたんですね。ちょっとびっくりして、別に道がわからなくなったわけでもなかったんで、「大丈夫です」と返答したんですが、その人はニコッて軽く会釈してそのまま過ぎ去っていったんですね。何気ない事なのでしょうが、私はその時、いたく感動して、ああ、山ではこうなんだ、って思った事を今でも覚えています。そういった事も山に登りたくなる理由なのかもしれません。マナーはみんなで作っていきましょう、そして気持ち良い登山にしましょう。

遭難対策と山岳保険(転ばぬ先の杖)

登山の危険性、遭難などに合わない為の準備・対策などを説明していきましたが、それでも遭難する可能性を0にできるわけでは有りません。可能性が有る以上遭難した時の対策も考えておくべきです。とはいえまず遭難しない事が大事なので、なぜ遭難してしまうか、傾向と対策をまず知りましょう。遭難の内訳でダントツなのでは道迷いです。過去数年のデータを見ても不思議と内訳の割合(警察庁がデータを発表しています)に傾向が出て来るのですが、道迷いは3割~4割を占めます。次いで滑落・転倒・転落などで30~40%占め、遭難理由の大部分はこの項目で占められます。

登山では、岩や木などに付けられた目印を頼りにいかなければいけない道が結構たくさん出てきます。なかにはどちらに行けばいいのかわかりにくいものも有り、迷う事も有ります。迷ったらまず一旦止まる事、見失ったら、印のある場所まで引き返す事が重要です。こっちでいけそう、とか大丈夫だろう、という考えの行動が一番遭難の元となるので、自信の無い時は一旦止まり、慎重に行動する事が重要です。またどうしても目印が見つからない場合は、尾根を目指して登る事にしましょう。良く沢を見つけそこをたどっていけばいずれは民家にたどり着けると考える人が多いようですが、それは遭難の元となります。

沢を見失わずに行こうと思えば険しい道も行かざるを得ず、滝やぬかるみなど危険個所に差し掛かる事も有り、転落、滑落の原因を作る事になります。尾根を目指せば、登山道はほとんど尾根を通る経路になっている為、いずれかの登山道に当たる可能性は高いです。また高所にのぼれば視界が開け、登山道を見つけれる可能性も出てきます。下りで迷った場合、登り返すのは時間を無駄にしていまうと思いがちですが、結果的には早道になるケースの方が多いので安全策を取るのが賢明です。

転倒・滑落・転落も多いのですが、これは登山者の気の緩み・油断に起因する事がほとんどです。登山中、ずっと気を抜かないでいる事は難しい事かもしれませが、危険個所は抑えて集中する事、また日頃運動をしていない方は、柔軟体操をしっかり行わないと、ちょっと躓いただけで捻挫していますなどの危険性が有りますので、準備運動をして、危険を減らす事も大事です。また危険を感じる箇所についてはあまり近づかず安全な道を選んでいく事も重要な事の一つです。

しかしそれでも遭難した時の対策として、まずすぐ連絡をして、指示を待つことが重要です。その場合、まず自分の状況・環境をはっきりと把握し、正確に伝える事が重要です。こういう時の為に登山計画書を提出しておくべきですが、もし出し忘れた場合は、ルートを覚えておいて、どこからへんからわからなくなったか伝えましょう。そして待機する時は安全で見晴しが良い場所を見つけて動かない事。特に複数人でいる時は、意見をしっかりまとめバラバラにならないようにしましょう。

しかし捜索が長引き数日掛かったりなどという事態になると今度は捜索費用という事も考えなければいけません。ヘリコプターを出し、捜索隊を結成し何日もという事になると数日で軽く数百万円の経費が掛かり、この経費を負担しなければいけません。こういう時の為に山岳保険への加入は必ずしておくべきです。たまにしか登らないのに必要?と感じている方も現地で1回500円くらいの掛け捨てでできるものもあるのでもったいないと思わず加入する事をお勧めします。

一人登山と、複数人登山でそれぞれ心得ておく事!

登山をやり始めると、一人で登山する場合と複数人で登山する事が出て来ると思います。単独行はやはりリスクが高いので避けた方が利口ですし、気を付けなければいけませんが、一人で登りたいという方も多いでしょう。充分に気を付けるようにしなくてはいけないのですが、心得としてはまず準備を余念無く行う事です。ちょっとした怪我・事故がすぐに命を脅かす遭難に繋がると肝に銘じておくべきですね。では単独行からの心得から学んでいきましょう。

準備に余念無くという事を話しましたが、備え、準備をしっかりとしておく事です。まず装備のチェック。怪我が禁物ですから登山靴のチェックから雨具、リュックのチェックなどもしっかりしておくべきです。忘れ物、特に雨具、水分などは忘れてはいけませんし、もし忘れたら中止するぐらいの気持ちでいましょう。次に食料品・水分はゆとりを持ち、最悪日帰りでも2~3日は何とかなるぐらいのものは持っておいた方がよいでしょう。その場合場所は取らずカロリーの高いものが良いでしょう。携帯電話のバッテリーなどにも気を付け、機種にもよるでしょうが少なくとも満タンにしておくべきでしょう。

そして登山に行く事は必ず誰かに伝え、予定・プランも伝えておきましょう。また天気予報のチェック、登山を始めてからの天気への意識も心掛け、悪天候になりそうであれば中止をする覚悟も必要です。GPS・地図もしっかり準備し、最悪道が解らなくなった時にの脱出方法も把握しておくべきです。とにかく怪我・事故への注意は怠らず出来る事はすべてしておく事が重要ですね。

では複数人で行く場合の心得ですが、まず自分の都合は抑え、全体の都合を優先するという事に気を使わなければいけません。そしてルール・原則というのがとても重要になります。まず先頭としんがりを決め、どちらも経験が多い方がしなくてはいけません。ペースは基本一番遅い人に合わせます。先頭・しんがりのパーティーが出来るかもしれませんが、最悪その2グループ以上に分かれてはいけません。どちらかのペースに合わせましょう。初心者のケア・面倒は必ず経験者が見なければいけません。初心者の体力・ペースに合わせた行動をしましょう。もし怪我などをしたらそこで登山は中止になる事をしっかりと認識しておきましょう。

また全員の体力・経験は把握しておくべきですし、荷物もなるべく把握しておきましょう。特に必需品、雨具、水分などは必ず確認し、持っていない場合は全員でどうするか判断をしましょう。中止、持っていない人は登山させないという判断も考えておきましょう。プランの把握をし全員に共通認識を持たせましょう。団体になると判断力が鈍くなります。意見が分かれ、中止、決行の判断がしにくくなりますので、必ず経験豊富な人間をリーダーとし、その人間の判断を尊重するようにしましょう。また危険を感じた時、遭難した時は一旦止まり、現状の安全を確認した上で、全員動かさずその場でまず出来る事を全て行う事を考えましょう。遭難事故などは大体ばらばらに個別行動をし出した時に起こるものなのです。

登山の歩き方基礎(疲れない登り方、下り方)

さあここからは実際登山を始めていきましょう。登山時の歩き方について学んでいきましょう。歩き方なんて普段と変わるのか?と思われるかもしれませんが、特に運動不足の方などは歩き方に気を付けないと長時間歩行をするわけですから、思っている以上に体に負担を掛ける事になります。普段使わない筋肉も使う為、筋を痛める事も有ります。筋肉痛などは時間が経てば解消しやすいのですが、炎症、関節痛などは古傷となって後々残ったり、ぶり返しやすくなる為注意が必要です。体を傷めずに歩行をするという事がコツの一つなんですね。

ではまず基本の歩き方ですが体の重心を感じながらバランスよく歩くことが重要です。バランスよく歩くことは体全体で歩く事であり、力が分散され体の一か所に負担が偏る事を避けます。自分の体重を体の一か所で支えるという事はかなりの負担を強いられ、関節を傷つける原因となります。バランスよく歩く為には重心を意識して姿勢を良くし(つまり背筋はなるべく伸ばして)歩く事が重要で歩幅を広くすると崩しやすい為、歩幅は短く移動する事が基本となります。バランス感覚、足の筋力などかなり自信が有る方は大股でもよいのですが、自信の無い方はまずは小幅で移動する事を心掛けましょう。

登りは急な斜面などは足に力を入れがちですが、なるべく重心の移動で膝を高く上げ両足の力を使い登っていく方が良いです。よいしょと先に行く足に力をいれ登っていくと膝に負担が掛かり、炎症など起こす原因となります。急激な関節・筋への負担は炎症の原因となり、痛みが出ると動けなくなる可能性も有るので充分気を付けてください。また足の裏全体に力を入れるイメージで歩き、なるべくかかと、つま先に偏るの避けましょう。つま先に入れすぎると足首に負担が行き、かかとに入れすぎると膝に負担がいきます。足は斜面に合わせて開き、急なほど開きを大きくします。開かず進行方向に平行にすると足首が斜面に合わせ曲げなければいけなく足首への負担が大きくなります。

呼吸も大事で登りは心拍数が上がる為、歩行もゆっくりし呼吸を大きくとるように心掛けましょう。心拍数があがれば酸素不足になる為、酸素を取り入れる為良く吐いてから、深く吸うよう心がけましょう。下りの場合はあまりゆっくり歩行すると逆に下半身に負担がいくようになりますので、リズムを作り体重移動のスピードに合わせたリズムで小幅で歩く事が重要です。この時も姿勢、足首の確度、足の裏全体で歩く事を心掛け、重心移動で動く事に気を付けます。下りはどうしても下半身、特に脚、ふくろはぎ、ももの筋肉に負担がいきますので、登りより早くなる分、休憩をこまめに取る事が重要です。

また運動不足の方は体全体を動かす事、上半身も連動させる事がうまくできない場合もありますので、ストックを使うとうまく上半身も使え、下半身の負担を減らす事ができます。まずは一つ一つ実行し、自分のリズム・歩き方を作っていきましょう。

登山に行く前にチェックしておきたいいろいろな細かい事

では登山するに当たっていろいろ抜かりが無いかチェックしていきましょう。まず装備・道具のチェックです。特に靴などは非常に重要になってきますので、チェックを入念にしておいた方が良いです。靴底がはがれていないか、紐が切れていないか、靴底は入っているかなどですね。購入したばかりではそういう事はないかもしれませんが、使っていくと丈夫な靴でも劣化していくので、傷ついていたり、破損はないか中止すべきです。雨具やストックなども破損などがないかチェックしておくべきですね。

次に持ちものをチェックしていきましょう。準備は必ず前日より前に行うべきです。朝になってバタバタやると入れ忘れなどの元になりますし、朝にになってない事に気付いても用意できないものも有るかも知れません。準備するものをリストにしておくのも良いでしょう。リスト化する事によって入れ忘れや後で無かった事に気付くという事がなくなります。特に絶対に忘れてはいけない雨具や地図・水分などは必ず確認をしましょう。明日着ていく服装なども用意しておくことも大事ですね。

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次に大事なのが天気予報の確認です。天気の確認は絶対必要な内容です。もちろん山の天気は変わりやすいというのが大前提にありますので、例え天気予報が晴れであっても雨具の用意は必要です。しかしもし雨であれば、掛かる時間、体力の消耗も全く違ってきます。視界も悪くなる可能性も有り、危険も増します。もし初登山で有れば危険回避の為日程を変えるなどの必要性も有るかも知れません。雨天決行という事であれば、やはり登山プランの変更を考えるべきです。普段より1.5倍くらいの時間を見ておいた方が無難でしょう。

また体力の消耗も早いと考え、途中で引き返す事も考慮しておくべきです。天気予報の確認は登山プランの変更などにも関わるという事を覚えておくべきです。最後に登山プラン・または計画書の確認です。アクセルルートや登山道など再度確認し、計画を頭に入れておきましょう。計画書があれば持っておいておくべきですが、万が一という事を想定しておかなければいけません。登山に行くといことはなるべく家族や会社の人間、仲の良い友人などに伝えておきましょう。遭難に会った際に、そういった家族や周りの人間たちからの通報が早い発見などに繋がります。楽しみな登山では有りますが、リスク回避と最悪の時の対応は忘れずに備えておきましょう。

それでは登山のプランを立てましょう!

山が決まれば次は登山のプランを立てましょう。登山プランはとても重要です。登山するのにプランっておおげさでは?と思う方も多いでしょう。しかし特に日帰り登山では日没までに戻ってくる事が求められるし、日没になってしまうと山は昼とは違って遭難率の高くなる危険な所に変わってしまいます。間違った道を行ってしまえば、登山距離が長くなり限界値以上の距離になってしまうかもしれませんし時間も大幅に超過するでしょう。まずは自分の予定、体力などに合し、どれだけの時間・距離を費やすか計画を作らなければ目的も果たせず、遭難に巻き込まれる可能性も増やしてしまうのです。

ではプランを立てるのにまず必要な情報を集めましょう。①はアクセス方法です。交通手段は何か電車・バスか車かによって大きく変わります。電車バスで有れば最寄りの駅・停車場を探し、車であれば登山用の駐車場が有るか探しましょう。そこからが登山のスタート位置になりますので、そこからの距離も計算にいれなければいけません。②登山道。登山道は有る程度公開されていますので、ネットなどで検索可能ですし、ガイドブック、専門誌で購入できます。その登山道を確認し、停車場・駐車場などからその登山道に入るまでの距離・アクセス方法を確認します。

③頂上or目的地。目的地を決め、登山道からルートを探し、その距離を計算します。ここまでわかったら実際に掛かる時間を計算していきましょう。もちろん少し余裕を持たせた方が良いでしょう。登山の際の移動距離は、平地の半分くらい。平地での歩行は時速4㎞ぐらいが平均と言われていますので、時速2㎞ぐらいの計算で考えた方が良いでしょう。経験を積めば、より近い計算が得られるはずです。そうして各ルートでポイント地を決め、何時にそこに着いているべきかを一つづつ決めていきます。こうして登山プランができていきます。

そして実際はこの登山プランを元に行動していきましょう。つまり各ポイントの到着時間を定め、常にその時間との差異を気にしていきましょう。例えば登山用駐車場AM8:30到着予定がAM9:00になっていれば30分ずれ込むことを念頭に置いておくべきです。その場合問題ないかを確認し、登山の過程でその時間が埋まらなければ、目的地前でも引き返すという選択をしなければいけないかもしれません。初めに言ったように登山では日没というが一つの重要ポイントとなっており、そこまでに戻ってこれないようであれば、引き返すという選択を常に頭に入れておくべきなのです。

ただまずはその登山プランというものが無いとその時の状況管理自体ができなくなってしまうんですね。また登山する際には管轄の警察署の地域課(登山道入り口にポスト設置なども有り)に登山計画書というもの届け出を推奨している所が多く、場所によっては義務付けている所も有ります。この計画書はネットからダウンロードできますが、出発時間、終了時間、登山ルート・日付・連絡先などを記入するものです。もし終了時間・日付に大幅に遅れが生じ、連絡も無い場合はこの計画書を元に捜索が行われるものです。登山は危険の伴うものだという事を重々忘れないようにしてください。

さあ、あなたが登りたい山を探しましょう!

登山グッズも有る程度揃い、トレーニングも進んでいます。それではそろそろ初めに登りたい山を見つけましょう。選び方は人それぞれですし、中には、もともとこの山が登りたいので登山を始めたという人もいるでしょう。しかし初めての登山という事であれば、経験者と一緒に行く事が一番ですが、自分で山を選びたいという事であれば、注意しておくべき事がいくつかあります。未経験の中で自分が今から登山する山が、自分と登山プランに適していて、起こりうる問題は何か、それに対処できるのかどうかという事を判断する事は不可能に近いからです。

ですが山によっては非常に人の手で開かれていて整備もされ、情報も多く取得できるという初心者含め多くの登山者を受け入れてくれる山が有ります。まずはこういう山から経験を積んでくというのも手段としては良いと思います。いくつかの登山情報サイトを覗けばこういった山は見つかるはずです。そういうサイトから初心者向けのところを探すことをお勧めします。やっていくうちにそういう山では飽き足らなくなり、中級・上級者向けの山に登りたいとステップアップしていく事はできるのです。初めから上級者向けの登山をする事は無謀とも言えるでしょう。

そして山を選ぶとき重要なのはアクセスも考えておく事です。どういう手段で山まで行き、登山はどこから始めるのかアクセスに掛かる所要時間、登山開始から終了までの時間、帰りの時間まで計算しておくべきでしょう。登山は家に帰るまでが登山です。登山で使う体力・時間と自宅に帰る体力・時間まで考えておきましょう。あまり無理な遠出をすると車で行く方は危険運転に繋がりかねません。また山へのアクセス・駐車場などの把握も大事です。車の方なら駐車場から登山がスタートする訳ですからその距離も計算に入れるべきでしょう。

まあ注意すべきことをいろいろ考えて消去していくと行ける山というのは限らてきてしまいまう訳ですが、まずは登山が楽しいと思える事もやはり重要な事だと思いますので、自分が登りたいと思える山を始めに探して決めてしまうといのも私は有りだと思います。ただ下調べは必ず行い、難しそうな山で有れば経験者の方と一緒に行くべきでしょう。しかし私の経験から言えばどんな山でも登山を始めれば登山自体の楽しみというのも必ず有ります。行きたい山はそういう経験を積んでからでも決して遅くは有りませんし、経験を積んでからの方がむしろ楽しめるという事も有るのです。一度行った山でも経験を積んでからいくとまた違う味わい方があるものですよ。

備えあれば憂いなし!できればしておきたい登山前トレーニング

それでは登山に行く前にしておくべきトレーニング、体作りの話です。日頃から運動を行い、登山も軽いトレッキングで考えているのであれば、どうしてもしなくてはいけないという訳ではありません。若くて運動を日常行っている方で有れば登山に必要な持久力・体力・筋力も兼ね備えている人は多いでしょう。ただ日常運動をしていなく、運動不足解消も登山の目的としている方は、登山をするに当たってトレーニングが必要となる場合もあります。登山では途中での痛みやけがにより動けなくなる事も遭難と考えるべきで遭難のリスクを減らす事がまず一番に考えるべきことなのです。

ではどんなトレーニング良いかというと一つ目は持久力です。肺活量・足の筋力の持久力です。登山の特徴として登り下りが有る、長時間歩くという事です。この長時間歩くという事は、それだけの持久力が必要となる事です。登り下り、でこぼこ道を考えると通常平地の2倍以上の体力の消耗を考えるべきです。例えば登山道程で5~6㎞ぐらいを考えているのなら平地で12~15km程度の歩行をする体力を必要とすると考えておいた方が良いでしょう。この為に必要な筋力・体力は、まず足の筋力です。

そして心肺力・有酸素運動にかかわる持久力ですね。これを鍛える為にはウォーキング・ジョギングが効果的でしょう。先ほどの距離を目安にしたウォーキング・ジョギングをトレーニングして行うべきですね。この時歩き方もなるべく小幅で歩く事、体の軸を考えバランスよく歩く事を心掛けると良いでしょう。登山での歩き方として小幅で歩く、体に軸を作って(バランスを保って)歩く事が重要になってきます。また呼吸法も身に着けた方が良いでしょう。リズムを取って呼吸をきちんとしながら歩くことを意識する事が重要です。呼吸は普段あまり意識しない事から、呼吸を怠り(全くしないことは無いのですが)、酸素不足の原因となります。これを鍛え、持久力を付ける為には無酸素運動が効果的と言われているので、ジョギングなどが効果的ですね。

次に登り下りに必要な筋力・体力ですね。登りは意識しなくても瞬発力を使い、案外激しい全身運動なので心拍数が上がります。ここを鍛える為にはやはりジョギング、階段の上りをトレーニングに取り入れる事が良いですね。逆に下りは、足への負担が大きくなります。体全身の体重を足で受け止めなければいけないからですね。これは足の筋力をつける事で対処しなければいけないので、スクワットなども効果的でしょう。

後、ウォーキング・ジョギングをする際には、実際の運動時間も気に留めておくと良いでしょう。かかる時間を考え、それに合した運動時間を体に把握させることも登山での対応力に繋がる事になります。登山で3~4時間を要するのであれば、その時間を意識した運動トレーニングが必要という事ですね。

登山ってどんな格好で行ったらよいの?登山服装チョイス!

登山ってどんな格好で行ったらよいのでしょうか?特に決まりが有る訳ではないですし、目的によって、環境・時期によっても変わってきますのでその時最適な物を選ぶべきなのですが、基本的な所では共通点が有ります。上からいきますと帽子は必需品で有ると思います。直射日光を避け、日射病から頭を守るという事ですね。山では街や都会に比べ太陽光がガスなどの遮断物が無く、紫外線がきつい場合も有ります。また長時間日差しの中にいるので紫外線を受け続けるという事でも日射病のリスクは高いと考えるべきです。

サングラスは人それぞれですが、直射日光が苦手な方は用意すると良いかもしれません。次にシャツ・上着ですがシャツは通気性の良いもので、夏でも一つ重ね着できる長袖の上着は持っておいた方が良いでしょう。山の天気は変わりやすく、また標高差によって変わるので、気温差が街より出ると考えた方が良いでしょう。通気性・発汗性の良いシャツでは逆に体温を奪っていくスピードが速いので、天気の変わり目では寒気を感じる場合も有ります。登山では重ね着が基本で、服の着脱によって自分の体温・体調の変化のケアはなるべくマメに行うべきです。ケアを怠り放っておくと致命的なミスに繋がる危険性も有ります。

軍手・手袋も用意しておくと良いでしょう。場所によっては手を使ってよじ登る場面も出て来る可能性も有ります。また冬登山では手を冷やさない事も重要な事の一つです。体温は手先・足先から失われていくので状況によっては手が動かなくなる可能性も有ります。タオルも必需品と考えておいた方が良いでしょう。汗は体温を下げる原因であり、時にそれは必要なのですが、それが逆効果の場合も有ります。状況によって汗を拭きとる用意がしておくべきです。

ズボン・下着ですが、半ズボンの方も夏山ではいますができるだけ長ズボンの方がよいでしょう。半ズボン+レギンスでも良いかとは思いますが、転んで怪我などする危険が登山では高いのでなるべく足を守る事も考えた装備を考えるべきです。虫よけ、草木で足を切る事も考えられますのでやはり長ズボンの方が良いですね。素材としてはやはり通気性・速乾性・耐久性の有るものが良いですね。

最後は靴下ですが、シーズン共通してた厚手のものが基本です。もちろん冬の方がより厚手のものの方が良いでしょうが夏でも多少厚手のものになります。これはなるべく足を靴擦れなどから守る事を目的としています。暑く汗臭くなるのが難点ですが、これは避けようがないので我慢しましょう。とは言え発汗性にすぐれている商品もあるので、機能性を見ながら商品比較してみるのも良いですね。基本はこういった内容になりますので、これを守りつつ、目的に合わせデザイン性、ファッション性も出してみてはいかがでしょうか。

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