登山を始めるに当たり、最低限必要な装備がいくつか有ります。登山っていっても要するに山登りでしょ、普段の服装で平気、と侮るなかれ、無事家に帰るまでが登山です。街中と違う自然の中へ長時間滞在する事自体危険に晒されているのです。また有る程度の運動量、体への負担も考えれば、その負担をできるだけ軽くする事も重要な事の一つです。とは言え、危険回避・安全確保・保護具・運動性向上などの為に実にたくさんの登山グッズが存在しており、いっぺんに全てを揃える事はなかなか難しいでしょう。ですので最低限これだけは必要というものから揃えていきましょう。

三種の神器とよく言われますが、登山靴・レインコート・ザックは登山グッズのな方でも絶対欠かせない最低限の必要アイテムとなります。道案内や経験者が同行という条件では有りますが、同行者に迷惑を掛けずに登山する為に最低限必要という事ですね。一つ一つ説明していきましょう。まず登山靴ですが、きれいに整えられた観光用の舗装歩道であればスニカーでも良いでしょうが、自然に近い山道であればやはり登山靴にするべきです。

登山靴は足を足首からがっちり固定するような作りになっている為、履き心地は良くないかもしれませんが、長時間の登り下りの歩行でも足首、膝に負担が少なく、滑りにくく、足を安全にガードできるような作りになっています。山の中では足を挫いただけでも遭難になる可能性が有りますし、同行のパーティーに迷惑をかける事になります。スニカーなどは構造的に街歩きを目的とし製造されている為、やはり登山用に造られた靴を装着するべきなのですね。頑丈な為、はじめは歩きにくさを感じるかもしれませんが、登山に対して実用的に作られているのです。

次にレインコートですが、これも絶対に必要ですね。天気予報が快晴でも山では雨になる可能性は必ずあると思っておいてください。通常衣服では、撥水性があるものでも、長時間雨に降られると、染み込み、また体の中に雨が入ってきて体を冷やします。遭難事故で低体温症による死亡事故などがよく聞かれますが、体温を保つことは自然の中では実に難しいものです。足を挫いて動けなくなっても救助を呼び助けてもらう事はできますが、雨から守ってくれるものが無ければ、最悪死亡事故に繋がるという事ははっきりと自覚しておくべきです。

最後はザックですが、これはもちろん必要な物を入れて担ぐために必要な物です。必要な物を準備し始めると結構多くなるもので、それを収納し、背中で担ぐことで体への負担も最低限に抑える事もできます。また物によっては雨でぬれたりしたら役に立たなく物もあるので、防水性を兼ね備えたものがベストでしょう。以上が登山用品として最低限揃えるべきものです。後のものは一般的なもので代用がきくものもありますが、この3点はできれば登山専用のもので揃えておきたいものです。